頸椎ヘルニア 4

昨年暮れより、テッポウを行なっています。「テッポウ」って何? と言う方が居られると思いますが、相撲取りが行う準備運動の一種です。稽古場の片隅に太い丸太がニョキッと生えていて、相撲取りがその丸太に向かって片手づつ突っ張っている様子を見た方もおられるのではないでしょうか。

始めたきっかけは、「右肩と右肩甲骨辺りの不調」でした。当時の状況をおさらいすると、右肩甲骨の周り、および肩甲棘の周辺に違和感、あるいは鈍い痛みが感じられました。当時の状況は頸椎のヘルニアが関連しているのか、と疑う程にシツコい不快感でした。

この状況と相撲のテッポウがどう結び付くのか、と思うかも知れません。テッポウをすれば肩、あるいは背中の不調が解消する、との確証があった訳では有りませんが、からだのバランスの悪さが関連しているのではないか、とは考えていました。

普段からウォーキングをし、なおかつインターバル速歩を取り入れているので、下半身はかなり良い状態であるとは思っています。一方、上半身は生活の中で使用する、あるいは施術で使用する、ぐらいです。もちろん、ロルフィングの施術では地面との繋がりが、脚、腰、上体、腕、クライアントと連携するため、決してバラバラではないのですが、何か物足りない。

では、テッポウはどの様な動作を必要とするのか。実はあまり良い資料は有りませんでした。唯一、信用が置けて、正しいテッポウを扱っていると思われたのが、参考資料にあげたYouTube です。何が良かったかと言うと、上半身の動きだけではなく、下半身の動きも正確に映像が捉えている事です。

テッポウは両足を揃えて立ち、単に上半身を立て、両手を交互に突っ張っているのではありません。言葉で表現すると、右手をテッポウ柱に突く時には、右足は前に擦り出されます。左手には左足の擦り出されがついて行く。したがって、右手から腰、左足がつながり。次に左手、腰、右足がつながる。常に斜めに連動する状態は、Anatomy Trains in motionにある対角線上の筋肉の連動を思い起こさせます。

一日中数分。せいぜい10分程度で、約5ヵ月。毎日した訳でもありません。

今年1月に自分が書いたものを読むと、今ではすっかり忘れていた事が思い出されます。結果から考えて、やはりからだのバランスの問題であった、と自己診断をしています。そして、今ではすっかり悩みを忘れていました。

参考資料 :