ZERO to ONE 2

第2章
誰もが賛成する事、誰もが信じる事、その後ろに真実が隠れている。(逆説的な真実)
過去についての思い込みを疑う事が、頭の整理の第一歩。

ビジネスを考える時の大前提 : スタートアップ企業の戒律
1. 少しずつ段階的に前進する事 (小さく段階的な歩みだけが、安全な道)
2. 無駄なく柔軟である事 (試行錯誤を繰り返し、先の見えない実験として企業を扱う)
3. ライバルのものを改善する事 (機が熟さないうちに新しい市場を創ろうとしない。本当に商売になるかどうかを知るには、既知顧客のいる市場から始めるしかない。と言う事は、ライバルの人気商品を改善する事から始める。)
4. 販売ではなくプロダクトに集中する事 (販売は二の次、テクノロジーは製品開発に活かすべき)

何よりの逆張りは、大勢の意見に反対する事ではなく、自分の頭で考える事

第3章
企業は価値を創造するだけではなく、創造した価値の一部を社内に留めなくてはならない。
(資本主義は資本の蓄積を前提に成り立つ、完全競争下では全ての収益が消滅)

永続的な価値を創造して取り組むためには、(完全競争下になる)差別化の無いコモデイテイ・ビジネス(商品選別の基準が販売価格だけ)をしてはならない。

独占企業は、独占利益を守るために、独占を隠そうとする。
企業家は大抵競争範囲を極端に狭く限定しがち。(市場を独占している様に見せかける。

独占企業は金儲け以外のことを考える余裕がある。非独占企業にはその余裕はない。
完全競争下の企業は目先の利益を追うのに精一杯で、長期的な未来に備える余裕はない。
生き残りを賭けた厳しい闘いからの脱却を可能にするものは、ただひとつ独占的利益だ。

クリエイテイブな独占企業は、まったく新しい潤沢な領域を生み出すことで、消費者により選択肢を与えている。

クリエイテイブな独占は社会に役立つだけではない。それより良い社会を作る強力な原動力になっている。

アップルの独占的利益は、社会に潤沢さをもたらした見返りであって、人為的に作られた希少性から得られたものではない。

独占は進歩の原動力になる。長期計画を立てる余裕と、競争に追われる企業には想像もできないほど野心的な研究開発を支える資金がある。

独占は、すべての成功企業の条件なのだ。

第4章
競争すればするほど得られるものは減っていく。

時には闘わなければならないこともある。そんな時には、闘って勝たねばならない。中間はない。