RE THINK 3

第一部 革新は古いアイデアの再発見と改良によって進められる事が多い。

(P.25) 新しい状況では古いアイデアが浮上する新たな隙間が生まれる事もあり、そうした古いアイデアがぴたりと適合するかもしれない。逆説的に言えば、新しい状況への最適な対応は、古い考え方に立ち返る事かもしれない。(事例 : 近代戦に騎馬隊を使用)

【事例を読むと、その通りだと思える。では、遭遇した状況に対してどう接したら、その機会を生かせるのか】

(P.28) 軍事の専門家はどのようにして軍事戦略を向上させるのか。当然、過去を振り返る事によってである。軍事史は軍事の将来を知る事ができる唯一の手引きである。軍事理論の発展は、再考と言う形を取るものだ。
軍事理論にたずさわる人々は歴史から学ぶべき事をできるだけ多く読み取るために、弛まぬ努力を続けている。

【なるほど、と思う。戦史と言う言葉がある程に、過去の事例研究は大切なのであろう。それは戦争という特別な状況だからこそ、何だろうか。一般的に応用可能なのか。ふと、「失敗の本質」と言う本を思い出した。日本軍の組織論的研究の書であるが、多くの人に読まれ、ビジネスでも参考にされている。】

(P.34) 現代治療にヒル治療を使用。アーユルヴェーダ医療などで、伝統的なヒルの利用法として痛みと炎症を和らげる事をあげていたのは、昔から正しかったのである。

【蚊の生態を思い出す。蚊が人間/動物の血を吸う過程では、血液凝固を起こさない物質を利用する。あるいは、この本のどこかに書いてあった様に思うが、蛆(ウジ)が生体の死滅した部分だけを食べる習性。いずれにしても、人為的に、特定の目的で作り上げた薬品より効率よく、自然の摂理に反しない効果を発揮する仕組みは自然の中に育まれている。】

(P.36) 抗マラリア薬の開発に、四世紀の教本からの手法を活用

【この事例は、意識的に過去を参考にした事例である。例えば、ボディワークについて古くから伝承された民間療法の研究などが、該当するのではないか。】

(P.38) ポジティブな言葉を繰り返す事によって、ポジティブな自己暗示をかける。エミール・クーエ 1920年代。「暗示で心と体を癒しなさい」 潜在意識のなかである種の生産的な姿勢を呼び起こす。 → 現代の認知行動治療 無意識のネガティブな思考を認知して、それを意識的に合理的な反応に置き換える訓練を受け、良くない考えは最終的に追いやられていく。

【ある程度は理解していた事ではある。この事例は大いに関心を掻き立てられ、エミール・クーエの「暗示で心と体を癒しなさい」を購入した。これは自分にとっても役に立つ。また、ボディワークをする際に施術の目的や期待効果などを説明する事が該当する。ただし、問題は効果を誘導する事にならないか、と言う点ではないか。】