< アベーゼについて >

『結合組織』(connective tissue)は筋膜/ファシャ(fascia)と言う言葉を通じて、今では多くの方々にとって馴染のある言葉になっています。ただし、その正体はまだまだ十分には解明されていません。それどころか、現在どこまで解明がなされているのかさえ分かっていません。

私がからだについて勉強を始めた当初、もう十分に解明されているものと思い込んでいました。そのつもりで、様々な書籍、文献、論文などを当たりましたが、読めば読むほど辻褄が合わず、人によって真逆の話になる。推定で言っているのか、検証された事実として話しているのかの境目が分からず苦労しました。残念ながら、今でもその様な方々がおられます。もっとも、ヒョットするとご本人もその事に気がついていないのかも知れませんが。

さまざまな話を聞くほどに疑問に突き当たりましたが、しばらくすると『からだの事を100%正確に分かっている人はどこにもいない』と言う事実に気がつきました。

例えば、2020年11月に「香川大学医学部学生が未知の細胞内構造物を発見」と報道されました。これは細胞内にDENNDIBと言う分子が線状集合体として存在する新たな構造で、細胞の接着、移動に関連して機能する構造と考えられるとの事です。これから詳細の研究が始まるとの事で、これからもこの様な新たな発見が有り、からだについて今までの理解がひっくり返る様な探求は続けられています。

『結合組織』に話を戻すと、100%解明されてはいませんが、からだの中に歴然と存在してさまざまな働きをしている事は確認され続けています。そんな訳で、『結合組織』はアベーゼの継続するテーマとなりました。今までの悶々とした時間は、ここに至るための準備期間だと思っていますし、これからも日々試行錯誤です。

なお、『アベーゼ』は、英語表記では Avesee と書きます。元になった言葉 : Aves はポルトガル語で鳥を意味します。ロルフィングと言うボディワークの最終コースを受講したブラジルでは、小鳥たちと人々の距離が大変近くて、とても印象的でしたので、この言葉からのバリエーションを考えました。

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