RE THINK 2

(P.15) 「孤独のうちに生み出される発明はない」。知恵を絞る他の人々からの独立も、時間的な孤立もだ。少しばかり再考してみる事によって、ほかのどのような忘れられたアイデアが、ある日再発見されるることになるだろうか。

(P.15) ひとつのアイデアに対する認識は、時間とともに変化するものだ。それが再発見をうながすことになる。

【この考え方には共感を覚える。あるいは、「共感を覚える」と言ってみたい。】

(P.19) 世の中に新しいものなど何もないと呑気な結論を出すことは、前例のないものをほんとうに発見したり思い描いたりした思索者たちを侮辱する事になる。一方で、優れたアイデアの萌芽を何もかも素晴らしいと称賛することは、まぐれ当たりの中にあえて才能を見出そうとする事である。

【今のままでは、この本を読んだ時間と努力に見合ったものは得られていない。そんな気持ちで、読み進める】【一つの気がついた事は、過去に類似の事例が有ったとしても、そのさらに過去の事例は、そのまた過去の事例にたどり着くのか。それは無いだろう、とは思う。】

(P.19) 科学とはこの瞬間にも数多くの再考が行われている分野であると同時に、それ自体が再考のためのツールである。

(P.20) 概して、人間の理解と言うのは、間違いを誤って発展させる事でようやく進む事も多い。良いアイデアは発見されても、そのまま何十年、何百年、何千年もの間打ち捨てられ、嘲笑され、ようやく再発見される事もある。

【これは、あり得る。】

(P.21) 馬鹿げていると思われる事が、理にかなっていると同じくらいに重要である事も多い。(第二部)

【これも、有り。】

(P.21) 一見するとばかばかしいアイデアの中で、現在私たちが重要さを十分に掴んでいないものには、何があるだろうか。(第三部)

(P.21) 再考する技術、そして再発見というのは、権威や知識、判断、善悪についてのわたくしたちが抱く観念や、思考するプロセスそのものを問い質す事に他ならない。同じアイデアが、ある時代では悪となり、別に時代では善となる事もある。

【これは重要な提言である。現在の価値観にドップリと浸かって周りを見ては、変わった色を認識する事は不可能。】

(P.22) もっと跳ぶためには後退する。前進する最善の方法は、後退する事である。

【分かる気がするが、では私はどうすれば良いのか。単に、そう言う事もある、との認識を持っている事が重要なのか。】