Myucroのからだ世界 9

話は替わりますが、多糖類は日常生活で非常によく使われる大変身近な存在で、増粘、ゲル化、安定化などの効果を得るために利用されています。それらから類推すると、からだの中での糖類の働きの具体的イメージが得やすいのではないでしょうか。

食品に使われている事例 :
増粘 : 液体をネバネバにしたり、さわり心地を変化させる。(例: ジャムの製造に使用)
ゲル化 : 液体をがっちり固める。 (例: ゼリーなどを固める際に使用される寒天)
安定化 : 液体中に固形分を浮いたままにする。(例: ドレッシングの中に固体粒子を分散して安定させる)

私達のからだは多糖類の集合としての一面を持っており、様々な部位ごとにその特性の一つ又は全部を発揮しています。

その多糖類の集合体に対して、私達がボディワークをします。動きがスムーズになリ(基質の流動性が関係する、と私はにらんでいます)、からだが軽く感じられる様な変化が起こったり、一方では多糖類の集合が硬化する事で神経が圧迫されたり、血流が滞って痛みや不快感が起こるなど、この基質の持つ特性を考えると大きな関連が有る事は容易に想像できます。

それ程単純な仕組みでは無いにしても、ある一面を切り取って見るとからだの特性が理解できるように思います。

日にちが経てば硬くなったり、水分が無くなり、もろくなってボロボロ崩れてしまう様な事を食品ではよく経験するのですが、私達のからだでもメンテナンスが十分に行われていなければ、同様の事態になる事は類推できます。老化と言う課題とも関連しますので、私達にとって身近な深いテーマです。

参考資料 :
多糖類とは 多糖類.com DSP五協フード&ケミカル株式会社ホームページ