Myucroのからだ世界 29

  1. 筋芽細胞 →  筋管細胞 →  筋細胞 などの発生と分化の方向の記述。

あるいは、

2. 筋肉 →  筋細胞 →  サルコメア →  アクチンとミオシン と言う、
筋肉内の構造の記述。

いずれも筋肉に関する記述、これらを相互の関連無く個別に見ていくと、なるほど! と思えるのです。多くの資料では、AはA、BはBと別々に取り上げています。それは、各々の関心の有る範囲が別々だからなのでしょう。研究分野として別な範疇と言っても良いかも知れません。

でも、1つの受精卵子から始まり、細胞の増殖、遊走、分化を経て、筋肉になり、からだの重要な構成要素である訳ですから、私としてはからだと言う一連で理解したい。

約2ヶ月は、はぐらかされた様な、何か満たされない気持ちで、あれこれ資料を読み込んできました。

上記の通り、人体をその生成プロセスから俯瞰をしたくて様々な論文を探し出して目を通しています。でも私の能力を超えた願望なのでしょうか。プロセスのごくごく一部を、例えばMyoD遺伝子がどの様に発生のプロセスで活躍しているか、と言ったことを事細かに書いた論文ばかりです。

10月(2019年)も終わりになるある日、ネット検索で「How to build a myofibril」と言う論文を見つけました。その論文のabstractは、こんな言葉で始まっています。

Building a myofibril from its component proteins requires the interaction of many different proteins in a process whose details are not understood. Several models have been proposed to provide a franework for understanding the increasing data on new myofibrillar proteins and their localizations during muscle development.

構成要素である各種タンパク質から筋原線維を作り上げる事は、プロセスに有る多くの異なったタンパク質のまだ詳細が理解されていない相互作用を必要とする。いくつかのモデル(仮説)は、新たな筋原線維関連タンパク質の増大するデータと、筋肉発生途上の局在性を理解するためのフレームワークを提供するために提唱されてきた。

これは2006年の論文です。したがって、2019年時点でも同様に解明途上であると言えます。

これがわたしのモヤモヤに対する、現在の答えなのでしょうか。

色々と資料に当たって見ると、どうもこんな事の様です。

筋肉として出来上がった物、我々の目の前にある現物の筋肉の構造解明はかなり、あるいはほとんど解明されている。これは現物として存在する筋肉の理解を深めると言うすごく当然な要求と、損傷した筋肉の修復と言うこれも現実的な要求によるもの様です。

一方、発生から筋生成までのプロセスは、万能幹細胞としての要求を満たす事が原動力となって今世紀に入りにわかに関心が深まったのではないかと、推測します。そのため、その筋肉がどうやってできるのか、どんなタンパク質がいつ、どの様に関わるのかは解明途上であるようです。

参考資料 :

How to build a myofibril.  Journal of muscle research and cell motility.  Joseph W. Sanger他

Myogenesis   University of Guelph  animal bioscience ホームページ

Development aspects of human muscles  Harunori Ishikawa MD