RE THINK 1

RE THINKはZERO to ONEに続く書物として選んだ。従って、趣旨は今後のビジネスの芽を見つけるためのトリガーである。すなわち、過去の事例を現在に焼き直す、あるいは過去の事例を参考にして新たなビジネスの発端を見つける。

本書を読み進めると、自分が期待したものとは少し違うような趣旨で書かれたのではないか、このまま読み進めて意味があるのか、と考える事が多くなった。とは言いながら一応最後まで目は通した。その理由は、自分の期待したものでは無かったからこそ、この本を通じて今までの自分では思いつかないような世界を見る事ができるにではないか。そんな微かな期待が在るからだ。

それならば、この本をどう料理すれば良いのか。それが今のテーマである。
内容は以下の様に4部構成。
はじめに 再発見の時代
第一部 テーゼ
第二部 アンチテーゼ
第三部 予測

本来の私の趣旨とは違うが、この本には私が知らない世界が満載である。そん辺をもっと深掘りするか。でも、哲学的な内容などを深掘りする事が、今の私にとって意味が有るのか。単に自分の興味を満足させるだけなのではないか。あれこれ・・・・と、考えても分かりません。

とりあえず、私なりにこの本を攻めてみたい。本書は文章が入り組んでおり、読んでいると何がどうなったのか、前後関係が分からなくなってくる。従ってまず、読んだ時点で気になったところを抜き取って並べてみる。私の好きな「俯瞰してみる」を行う。

従って、【 】の内容は私の感想や補足である。

はじめに  時が巡ってきたアイデア

電気自動車 :
1837年[天保8年 大塩平八郎の乱] (スコットランド) 電気タクシー
2004年 (アメリカ) テスラ・モーターズ  2008年 ロードスター発売

【1837年代は身近な出来事では何があったのか。それが無いと時代がピンとこない。1868年に明治に替わったので、江戸時代末期である。】
【テスラ・モーターが、1800年代の電気タクシーを参考にして、現代にマッチした形にリニューアルしたのか、動力源をガソリンから電気に置き換えた結果なのか、は不明。でき上がった状態を見て、歴史を遡ってみたら、同種の事例があった。そんな後付けなのであれば、発想を過去に求めて現代に活かすと言うプロセスを取ろうとする時には、役に立たない。本書を読み終えてみると、過去から現在までを俯瞰してみたら、ほらこんな昔にも似た事例があったでしょう。と言っているだけのような気がする。私の本書を選んだ動機が不純なのか。】

(P.12) 時がめぐってきたアイデア。多くは何度となく嘲笑されたり、抑え付けられたりしてきて、ようやく光が当てられた。そして最先端に返り咲こうとしている。それらは再発見され、改良されている。もう一度考えなおされ、新しいものの見方で考察されている すなわち再考されているのである。創造性とは、異なる分野の既存の考えを組み合わせる能力ともいわれる。見過ぎされていたひとつの考えが、実は理にかなっていたのだと気づける想像力である。わたくしたちは革新の時代に生きている。けれど、それは再発見の時代でもある。

【『それらは再発見され、改良されている。』と言うフレーズからは、過去の事例を引っ張り出して、それを参考にした。そんなニュアンスが感じ取れる。そうだとすれば、そのためには何をすれば良いのか。どうすれば、現代風に味付けできる過去の事例にたどり着けるのか?】

参考資料 :

RE: THINK  The Surprising History of New Ideas. Steven Poole (翻訳 佐藤 桂)