Myucroのからだ世界 1

からだについて学び始めロルフィング®︎のコースを修了して、昨年末(2018)で7年が経ちました。解剖学での筋システム、骨格、組織、神経システムなどもそうですが、筋膜(fascia)、筋筋膜(myofascial)は全く新鮮な気持ちで学習をした事を思い出します。

筋膜と言う“膜”が筋肉の周りを包み、ウェットスーツの様に全身を覆っています。解剖図には明確に色分けされた膜が存在し、羊皮紙の様にこわばった筋膜と呼ばれるものの写真も掲載されています。そこが私の施術の主エリアです。世の中ではちょうど“筋膜”がブームの様で、なにもかもが筋膜と結びつけられて語られている様な気さえします。

さらに、中胚葉由来(mesodermal origin)であり、結合組織(connective tissue)に分類されるなどなど。手元にfasciaあるいはmyofasciaに関する記事をたくさん集め、施術をしながらそれらの様々な書籍や記事を読んできました。

ある時期に結合組織と筋膜は別ものなのか、と言う疑問に気がつきました。2017後半から翌年にかけての頃です。もし結合組織ならば、膜と言う理解は正しいのだろうか。あるいは、筋膜は結合組織の派生物の骨の様に、他からは明らかに独立したものなのか。あるいはその様な理解を捨てる必要があるのではないか。

2018年はそんな疑問を頭の隅に持ちつつ、過ぎていました。
確証は無いものの、どなたかが名付けた“膜”あるいは“fascia“と言う言葉に影響されて、実態をよく見ていないのではないか。過去の、あるいは現在の通説に囚われないで、物事を見る事ができないだろうか。根本的なところまで私自身が立ち戻る必要があるのではないか。

そんな想いから、自分の現状を突破するための物差として、まず新しい言葉を考えてみました。それが「Myucro」です。読みは「ムクロ」。漢字にすると「無垢路」でしょうか。

Myucroは、MacroおよびMicroの延長上にある言葉としての位置付けを持ちます。
Macro : 「大きい」「全般的」という意味の言葉であり、「巨視・抱括的なアプローチ」を意味する。
Micro : 「小さい」「局所的」という意味の言葉であり、「局所・深掘り的なアプローチ」を意味する。

Myucroは、包括的な道筋に対して深掘り的なアプローチを加味するのだが、重箱の角を突き回して全体を見失わない様に、自戒を込めた言葉とした造語である。日本語的な発音で、「マクロ」、「ミクロ」(英語的な発音では、マイクロですが)と並列する意味合いから「ムクロ」。

それでは、Myucro のからだ世界とは、一体なんなのでしょうか。
Macroのからだ世界は、私達が普段から付tき合い、触れている世界です。従って、からだの諸器官をその存在のままに捉え、相互関係からのアプローチと言えます。

Microのからだ世界は、からだのごく一部の機能や現象を極限まで微細に追い求める事で、解明するアプローチの世界です。言い換えると、からだをあたかも化学工場の様に捉えて、仕組みと反応を解明しようとします。どこまでもどこまでも微細に深掘りをして行くイメージで、いくら行ってもその先にはさらに新しい世界が開ける、終わりの無い世界です。

からだの中で行われている微妙な化学反応は、総合的にはからだの恒常性を保つための事実です。頭の片隅には常に置いておきたい事項ですし、そうする事で新たな、あるいは今の自分からは視点の軸を変えたアプローチが可能となるのではないか、との思いが有ります。

従って、「Myucroのからだ世界」は普段触れて実感できる世界に身を置きながら、範囲をひろげる、そのための私の習作です。