ウォーキングの科学 22

[P.43] これが「熱失神」で、熱中症の中で最も頻繁に起こる

熱中症はよく聞く言葉だが、実は何にも分かっていなかったので、整理する。

熱中症 :  体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気のこと。

その種類は、

  • 熱失神 : 皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、脳への血流が悪くなることにより起こる。
  • 熱けいれん : 大量に汗をかき、水だけを補給して血液の塩分(ナトリウム)濃度が低下した時に、足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こる。
  • 熱疲労 : 大量に汗をかき、水分の補給が追いつかないと、身体が脱水状態になり熱疲労の症状がみられる。
  • 熱射病 : 体温の上昇のため中枢機能に異常をきたした状態。意識障害(応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない)がみられたり、ショック状態になる場合もある。

この中で、昔からよく聞いたのは「熱射病」ですが、内容までは良く理解していませんでした。

参考資料 :

[P.44] その信号を随時延髄の血管運動中枢には送っている。

血管運動中枢など、この辺りはもっと掘り下げれば面白いと思うが、書いてある内容は理解できるため、深追いせずに進む。

[P.46] 交換神経の一部に、食道温(脳温)に比例して、

今回の内容とは直接関連しないが、数年前に不正脈の除去手術(高周波ホットバルーン手術)を受けた際に、心臓に近い食道の温度をモニターする、と言われた事を思い出した。

食道温: 心臓に近い位置にあって血液の温度や脳の温度との相関性があるため、中枢温として認められている。