作業準備 2

セルフビルドの先輩からお借りしたのは「自分でわが家を作る本」、「日曜大工で建てる夢のマイホーム」、「日曜大工でわが家を建てた」、「キットでつくる2×4住宅マニュアル」で、最初の1冊が在来工法、後の3冊は2×4工法によるものです。

在来工法は木造軸組工法ともいわれ、古来から日本で採用されてきた建て方です。土台を組み、そこに柱を建てて屋根を葺き、壁を立て、床を張る。構造材として筋交を入れ、壁は泥壁や漆喰仕立てでしたが、最近は構造用合板により、構造材と壁を兼ねる事ができる。

一方、2×4工法は枠組壁工法とも言われ、アメリカでは今でも主流の構法だそうです。壁そのものが構造材を兼ねているので素人でも建て易く、アメリカ大陸を西に侵攻した開拓民に採用された(開発された)との事です。柱が無い事と、使用する木材が規格化されている事が特徴。

木造軸組と言う呼び方は、枠組壁工法に対して、後から付けられた名前ではないかと思う。なぜなら、日本で家を建てると言えば、この工法しかなかった訳ですから。

私は以前から2×4工法で別荘を建てようと、漠然と考えていました。建てやすそうだからと言うのが理由です。ただこの工法は、土台、壁、屋根(平屋の場合)と、下から順番に組み上げていくので、最後に屋根ができるまでは雨ざらしになる。それに壁を立ち上げる作業には人手が必要ですし、四方の壁を立ち上げて結合することで初めて構造が安定する。

一方の在来工法では、土台、柱、屋根ができてから、壁、床を施工できるので、屋根までササーとできてしまえば、後は雨ざらしの心配なく自分のペースでゆっくりとできそうです。それに、増改築が容易にできるとの事。

実は、「350万円で自分の家をつくる」を読んで、全てを自分しなくても良い方法が有る事を知りました。写真で見たシンプルな平屋に魅力を感じて購入した本です。在来工法で建てられて、しかもプレカットと言うやり方で建材を調達し、屋根葺きまでを専門家にやってもらう。そんな事ができるんだ、と驚きの建て方です。柱に穴や溝をノミで刻んで・・・・、と言う様な職人さんでしかできそうにない事のハードルの高さが、一気に無くなりました。

そんな経緯があって、今は在来工法が自分に合っているかな、と考えています。でも、まだ決めていません。必要な費用の算出ができていませんから、今後1年ぐらいかけて決めたいと思います。

もう一つ考えなければならない事は、1年の内のどの季節にこの家を使用するのかと言う事。別荘地を周って見ると、定住者は90軒程度で、大多数は良い季節に数日だけ使用しているようです。定住までは当面考えていませんが、年間の数ヶ月は暮らしたい、しかも冬の寒い時に、薪ストーブをつけてヌクヌクと、ひとりで。これが私の想像する暮らしです。

子供たち家族は春から秋までの数日を各々過ごすでしょう。一族郎等が一堂に会する時はどうしよう。気候の良いだったら何名かは外で寝るか、あるいはロフトを考えようか。いずれにしても、全員が普通にいられる様な大きさにはしないでおこうと思う。

と言う事で、家の規模は平屋建てで、15坪程度。暑い時期の風通しの良さと厳寒期の防寒も考えなければならない。

予算 :  400万円 (設備費込)、予備費 50万円