がん検診 4

今年(2020年)はコロナの蔓延のために、特定健診のタイミングをいつにするかと、決めかねていた。ようやく10月末になって、例年通り新東京クリニック松飛台に行きました。

この病院には年1回の特定健診にのみ行っている。もっとも病院には糖尿病のまつど内科、不整脈の経過観察で葉山ハートセンター、だけだ。なぜ、新東京クリニック松飛台かと言うと、地理的に一番近い病院で、総合病院の新東京病院、検査専門の新東京クリニック松戸との関連が、いざと言う時には頼りになりそうだから、今のうちに私の匂いを少し残しておこうと思っている。

例年通り、大腸がん検査も問題無し。これで終わりと思っていた所に肺がん健診の結果が松戸市から届いた。見ると「要精密検査」に丸。肺に関しては2年前のアミノインデックス検査では特上のランクA、であったはずなのに何が起こったのか。とりあえず、松飛台の病院に出向くと、右鎖骨奥辺りに問題がありそうだ、との事であった。この様な確認作業は直接の病院と松戸市側でも2重チェックをするらしい。とりあえずCT検査を受けなさい、との事で松戸の検査病院宛の紹介状をもらう。

そんな訳で、本日(12月16日)に朝一で松戸へ。病院の入り口で手の消毒と検温をまず受ける。来院者1人毎に日々この様に対応している事は、病院としても、実際に対応する職員にも大きな負担であろうと思う。ひょっとすると、この様な対応がこれからずっと必要になるのか、などと考えてしまう。今までの当たり前がガラガラと変わってしまう今では、これから何が当たり前になるか予想がつかない。

CT検査自体はほんの数分で終了したが、病院での時間のほとんどは待ち時間である。検査結果はCT画像を見ながら説明を受ける。CT画像は上半身の連続断面が見られて、とても興味深い。以前、別な病院で頭の中の映像を見せてもらったが、血管が細部までクッキリと確認できた。その時も今回も思ったが、できたらこの映像データを頂きたい。自分のパソコンでじっくりと見てみたい。

医者の説明によると、肺の周囲に幾つかのキズが有るとの事。ただし、病理的に問題があるものでは無さそうである。でも説明を受けた画像のどれが何か良く分からなかった。

医師の2重チェックをするとの事で、内科から呼吸器科に移動する。呼吸器科の医師はもっと丁寧に肩関節、鎖骨、椎骨、肺の血管、肝臓などを説明してくれたので、なおさら画像データが欲しくなった。状況は医者にも明確には分からないが、例えば幼少時に肺炎にかかった跡が年齢のせいで分かりやすく出てきたのでは無いか、との事である。

結果オーライだが、一つ気になった点は三人の医師が「ホラこれ」と示した場所が全部違う場所であった点である。マア、健康体の画像を見て、問題がありそうな場所を探してみた、と言う所だろうか。そう言えば、脳の画像の時も「綺麗ですね」と言われておしまい。この時は、頭がクラッとすると言った事が発端であった。そんな経緯もあって、この様な先端技術を駆逐した検査はワクワクしてしまうし、自分のからだを第三者的に確認できてとてもありがたい経験である。

念のため、来年6月に再度検査をしていただける、との事であった。

未だに病院の費用は3割負担である事に日頃不満を持っている。私の場合は75歳になってもそのままらしい。でも今日の様に老人に優しい社会でもある。

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昨日より、何らかの映像が映っていた私の肺について考えている。
呼吸器科の医師が見せてくれた画像は、何やら線維性の様な物に見えた。私が関心を持っている『結合組織』は全身に隈なく存在し、普通は弾力性も有り、しかも線維性物質もある。

一つの考えとして次の様な仮説が成り立つ。
肺にある肺胞は呼吸のために日常的に拡張と縮小を繰り返す、動く事を目的とする結合組織由来の膜である。日々休み無く反復運動を行なっている肺胞は経年劣化のの可能性を持つ。もちろん『生命活動そのものである動的定常状態』に従い細胞や組織は一定期間でに入れ替わりはあるにせよ、そのために産まれたばかりの赤ちゃんの様になるわけでは無い。

要は、映像に表れた影とは、肺胞の劣化とそれに付随した線維の集まりではないだろうか。当然病変とまでは言えなくても、結合組織がゲル化し始めた印ではないだろうか。

その様に考えると、対応策があるのではないだろうか。簡単に言うと、ゲル化し始めた、硬化し始めた組織を生まれ変わる様に仕向ける。Active Mobilization である。

幸いな事に、肺胞は表面積の拡張と縮小が使命であるので、動く事にこだわりは無いし、どう動かせば良いか分かっている。すなわち、肺胞を意識して呼吸をすれば良い。

次回の検査までには5ヵ月の猶予期間があるので、試してみたい。