別荘地 5

そう言えば薪屋さんは伐採を請負う木こりさんを知っていると言ってたなぁ、と思い出して、知り合いの木こりさんに見積ってもらう事をお願いしました。現場を見て出された見積は税込で約60万円、30数本の赤松の伐採、抜根及び粗整地との事でした。

実は、数年前に売買の仲介をお願いした際に、伐採と整地には200万程度かかると聞いていましたので出費の覚悟はしていました。今回のホームセンターの代金概算も同じ程度ですので、それらを踏まえると、木こりさんの値段は極めて良心的に思え、即お願いする事に。作業日数は3日間とに事でした。

作業は抜根と粗整地を含み、切った木や枝類はバイオマスの燃料に売却すると言う事で、私が切りためていた幹部分も全て無くなる事に。切りためたと言っても、いつ家を建てる事になるかも定かではないので、この時点で綺麗に処分されるのは良かったと思っています。

作業は7月14、15、16日に行われ、初日には私も昼過ぎまで付き合いました。10t未満との事ですが、巨大なショベルカーの爪で木の幹を挟み、チェーンソーで根本を切ると言うダイナミックな方法で伐採し、枝を払い幹をトラックに積める長さにします。この方法だとどちらに木が倒れるかを気にしなくて良く、したがって木がかりを心配する必要がない。

自分で事業を始めて数年との事ですが、ローンを組んでパワフルな機械を購入できるなんて、信用力がすごいな、と思います。それだけやり手で、良心的な仕事をして来ていると言う事でしょう。

抜根は字の如く木の根を引き抜く作業です。爪が地面をガッと掴み一気に引き抜く。どれだけの力があるのか想像がつきません。実に壮観な作業で見飽きない。もっとも、その動画をLINEで送ったら、子供からはそんなのは幼稚園児の孫ぐらいしか興味がない、言われましたが。

木の根もトラックで運ばれていき、凸凹の空き地になってきましたので、最後は粗整地です。この間、ショベルカーの腕を作業内容に従ってバケットに変えたり、爪に変えたりと、頻繁につけかえています。簡単な様に見えましたが、そんな事は無いそうです。

伐採前の目測では、奥の山を崩して前方のくぼみに持ってきても、土地を道路面に合わせて平にするためには足りないだろうと思っていました。頭の中では足りない分をどこから調達するかもあれこれ悩んでいた事の一つです。でも、作業の進み具合を見ていると、なんだか奥の溶岩を崩すだけでもう十分平になる様な感じです。

隣との境界も綺麗にしつらえてくれて十分満足。今回の作業を頼んで正解でした。特に、赤松が敷地に残っている状態では、倒木の危険が気になっていたので一安心です。遠くの土地は毎日状況を確認できる訳ではないので、ここまでできてとても安心です。

4月からの一連の出来事で得た事は、『まず、始める』です。一歩踏み出すと、あれこれ思い悩んでいた事が全て解決してしまいました。