作業準備 1

具体的には何も進展していないのに、間取りは?、広さは?などと考えてしまいます。仲介をお願いしていた不動産屋さんには、まず基礎ですよ。基礎がきちっとしていないと後々大変ですよ、と言われました。

私の実家は昨年(2019年)建て替えられましたが、私の生まれるはるか前からあるので多分100年以上の代物でした。その土台部分、土地と家との接点、柱の下に収まっていたのは大き目の楕円形の石一つ。形状からすると角の無い河原の石ではなかったかと思います。そんな基礎部分でも、地震で倒壊する事もなく過ごしており、当時はそう言う構造の土台を当たり前だと思っていました。

今回、別荘を建てるに際して調べると、基礎はコンクリートと鉄筋で構築します。家の土台が乗っかる部分だけ施工した布基礎と、家の下全体を覆ったべた基礎で、色々な理由でべた基礎が主流の様です。

昨年お邪魔してお話しを伺ったセルフビルドの先輩は、基礎の高さを1m程にしたそうです。床下が広くて配管などの工事がし易かったり、物を置いたりできるとの事で、基礎と言っても施工方法、高さなどのバリエーションがある様です。そんなお話しをお聞きしていると、実家の床下にムロ(室)があった事を思い出しました。白菜やネギ、ジャガイモなどを新聞紙に包んで保存します。台所の床板が数枚固定されておらず、板を持ち上げて降りる仕掛けでした。

そんなムロの有る家も良いなあ、などと思います。現在の建築基準法では屋根裏のロフトと同じ扱いで、高さと広さの範囲が決められている様で、実家のようなムロをそのまま設える事は無理な様ですが、床下空間も生活の一部に組み込みたいところです。

何れにせよ家を建てる時には、土地をもっときれいに整地し、掘り返し、埋め戻し、などを行う事になります。別荘の管理組合総会でお会いしたセルフビルドの先達は、当初はご自分でしようと思った整地などは、溶岩のためにツルハシでは歯がたたず諦めて業者に頼んだとの事です。ですが、費用の点からも、「自分で建てる」を標榜する点からも自分が直接関わりたいものです。

具体的な作業にかかるのはまだ先の事ではありますが、準備だけはちゃくちゃくと進めたい。そんな訳で、ユンボの操作講習を受けてきました。そう言う機械はコマツ、としか思い浮かばずに講習を受けられる場所を探して、所沢の教習所まで行くつもりで準備していました。

その間もセルフビルド関連のブログをネットで探して体験談を読みあさっていたところ、建機のメーカーは何社か有り、講習も各々で開催されている事に気がついた。早速ネット検索すると、一番近いのがコベルコの市川教習センターで、機体質量が3t未満の小型車両系建設機械(整地・運搬・積込み用)は2日間、17,000円との事。

この種の建設機械メーカーは、コベルコ(神戸製鋼所系)以外にはコマツ、日立建機、キャタピラー三菱などがある様で、講習で教えてもらいましたがメーカー毎にレバーの使い方が少しずつ違っている様です。ちなみに、ユンボはレンタルの日建の商標で、油圧ショベル、ショベルカー、バックホー、パワーショベルなどと呼ばれるとの事です。

10月18、19日(2020 年)に講習を受けました。講習の区分けとしては特別教育と言う分野です、座学1日、実技1日です。実技はもっとやっていたいと思うくらいとても楽しい。手元のレバーを軽く操作すると、目の前の鉄の塊の作業部(ブーム、アーム、バケット)が軽々と動いて、自分の思い通り(まだ、そこまではできませんが)に操れる事が爽快です。ザクザクと土をすくい上げる作業そのものも良いのですが、鉄の塊をレバーの操作で繊細に操る事に興味がわきました。

これまでは道路工事は誰かがやっている事、通行には邪魔な存在でしたが、あの機械を自分も操れる事で、すっかり向こう側の人間になった気分です。