イワシのゴマ漬け 5

準備する食材。イワシ、黒胡麻、鷹のツメ、柚子の皮の千切り、大量の・本当に大量の千切りした生姜。

漬け込みの容器は長方形のクーラーボックスを使用します。そのまま蓋を閉めれば温度が変わらず、外からのホコリも入りません。イワシを上下からはさむ板(テフロンのまな板で代用)。まな板をクーラーボックスからうかせる板切れ(下にイワシに染み込んだ酢が滲み出て溜まる)、必要に応じてクーラーボックスとの隙間を埋める物(イワシが落ちない様に)。そして重石。このあたりは全くの創作で、九十九里の方々がどの様にされているか知りません。

まず、下敷きになるまな板の上に生姜、黒胡麻、柚子、鷹のツメを薄く敷き詰める。その上に一段目のイワシをし乗せていく。イワシを不揃いに敷いても良いのだけれど、後の取り出し易さと、左右上下のバランスがくづれない様に、頭と尻尾を交互に並べてできるだけ均等にする。それが4〜5列並んで一段目は終了。その上から、生姜、黒胡麻、柚子、鷹のツメを薄く敷き詰め、イワシを揃えて並べる。さらに、とイワシが無くなるまで。

全て終わったら、もう一枚のまな板を上に置く。最後にクーラーの蓋を閉めて、作業が完了。

並べる時に肝要なのは、イワシ、生姜、黒胡麻、柚子、鷹のツメを均等に敷き詰める事。この辺が私のこだわりですね。

外の冷たい中で1日程経って、イワシ、生姜、黒胡麻、柚子、鷹のツメが馴染んだら、まな板の上から重石を乗せて、酢を切る。

全ての工程の内、柚子と生姜の千切り、出来上がり作品の取り出しは家内に頼んでいます。

この時点から、私は食べる側になります。

我が家では、こうしてできたゴマ漬けのイワシ、生姜、黒胡麻、柚子、鷹のツメを全て食しています。お配りした方の中には、イワシだけを選り出して食べる方がおられる様ですが、全ての味が染み込んだ生姜も美味しいものです。

ところで、2019年の暮れはイワシのゴマ漬けは作れませんでした。12月20日が最初で、その後23、25日に片貝まで行きました。漁港に着いて見ると、岸壁に係留されたままで漁船が動いていません。正確に言うと、25日の朝は漁船の係留位置は対岸でした。夜半に漁に出掛けたのですが、品物が無い(イワシがいない)ので戻って来たとの事でした。

地元の方の話では、潮(の蛇行)が悪いのだそうです。2019年は12月28日までが漁の予定日でしたので、その後水揚げが有ったのかも知れませんが、私はここまででした。

それに年々値段が上がっていたり、型が小さくなっている様に感じます。記憶があいまいですが、当初は1キロ100円程度だった様に思います。2018年は6キロで2,400 円でした。

2020年12月には背黒イワシを購入できるのでしょうか。

そんな思いから、なくならない様にと思いつつ、今回書いてみる事にした次第です。