本 バックミンスター・フラー 2

ちょっと長くなりますが、紹介します。
『私は人間のもつ並外れた、そして時にはまったくタイムリーに働く、発明の才というやつが大好きだ。船が難破したとしよう。救命ボートもすべてなくなった。見ると、ピアノの上板が流れてくる。これがつかまっても十分浮力があるものなら、思いもかけない救命具になる。といって、救命具の最良のデザインがピアノの上板だというわけじゃない。偶然手に入れた昨日の思いつきを、与えられた問題に対する唯一の解決策だと信じこんでいるという点で、私たちはじつに多くのピアノの上板にしがみついているのだと私は思う。
(アンダーラインは、このブログのために行いました。)

なんだか、凄いことを言われてしまったな! そんな気持ちで、何度も読み返してしまいました。言われている事はその通りだと思えるし、納得してしまいます。

読み始めた時期は、筋膜の実態と評価について色々疑問を感じているちょうどその時でしたので、「偶然手に入れた昨日の思いつきを、与えられた問題に対する唯一の解決策だと信じこんでいる」と言う鋭い指摘を受けて、やっぱりもっと深く考えてみよう、と思えました。

このフレーズを読んで、直ぐに英語版を購入しました。本来の英語に触れたい。そうする事で、もっとバックミンスター・フラーに近づける、のではないか。
I think that we are clinging to a great many piano tops in accepting yesterday’s fortuitous contrivings as constituting the only means for solving a given problem.

日本語版を中心に読み進めていますが、さほど先には進めていません。

それは、後に続く以下のフレーズに引き戻され続けているからです。
『私たちの頭は特殊ケースの経験を処理するだけだ。心だけが、どんな特殊経験にも例外なく作用する、一般原理を発見する。それを見抜いて自分たちのものにしていけば、どんなときでも有利に働く知識として、それを使う事ができるだろう。』
Our brains deal exclusively with special-case experiences. Only our minds are able to discover the generalized principles operating without exception in each and every special-experience case which if detected and mastered will give knowledgeable advantage in all instances.

そんな訳で、「それを見抜けていない」ので、まだまだ時間が掛かりそうです。

参考資料:
宇宙船地球号 操作マニュアル バックミンスター・フラー 芹沢高志 訳
Operating Manual for Spaceship Earth. R. Backminster Fuller
[関連する書籍]
バックミンスター・フラーの ダイマキシオンの世界
多面体と建築