イワシのゴマ漬け 1

千葉県に移動して来たのが1995年4月、ユーノス・ロードスターの購入が1998年9月。二つのイベントが「イワシのゴマ漬け」を自分で作るきっかけと言えます。

イワシのゴマ漬けは千葉県の九十九里浜で水揚げされる背黒イワシを美味しく、さらに日持ちしても大丈夫な様に考えられた調理方です。

もう一方のユーノス・ロードスターはそれを手に入れた事で、銚子、飯岡、九十九里辺りをドライブする様になり、そうこうしている内に九十九里特有の食べ物と出会う事になりました。

背黒イワシ(字の如く、背中が黒みをおびている)はカタクチイワシ(片口イワシ: 上顎は下顎に比べて大きく片方の顎が発達している)とも呼ばれます。元々イワシは鮮度の落ちるのが早い魚の代表で、背黒はマイワシ(真鰯)の様に大型では無いので、生食で食べられるのは海岸沿いの食堂ぐらいで、一般的には煮干しが有名です。

そんな訳で、イワシのゴマ漬けは酢で締め、それに様々な風味を加え、日持ちして食べ易くした先人の知恵の塊です。

さて、私があちこちを身軽に移動できる様になったきっかけは、ユーノス・ロードスター。

それまでは3人の子供達を連れの移動はワゴンタイプの車でした。これはコレで結構気に入っていた乗り物で、よく家族全員で出かけましたが、ガラスルーフをいっぱいに開けて、窓も全開で風を感じながら走るのがとても気持ち良い車でしたので、ずっと乗るつもりでした。

千葉県に移ってから定期点検に出したところ、ルーフのガラスが移動する部分が錆びて雨漏りがして修理不能との診断でした。当時は家内の日常用の軽自動車も有りましたので、次の車をどうしようか、と言うタイミングです。ある時マツダの販売店を見に行った所、赤の中古車が有りました。5年落ちで、ホロがボロボロのユーノスです。チョット試しにその辺を一周。風を受ける感じ、頭上に何も無い開放感、何よりハンドルを切ったらそれなりに反応する自分と一体となる運転のし易さ。

家内に相談したところ、すんなりOK。もっとも、現物が納車された時、初めて座席が2つしかない事に気が付いた様ですが。

こうしてオープンカーを手に入れた事で、千葉県を中心に茨城辺りまでが週末の行動範囲となりました。利根川沿いの茨城の農村道では風に乗って牛舎の匂いが漂い、英国の片田舎のワインデイングロードを勝手にイメージして、風を切りさく加速、キレの良いハンドル操作とエンジンブレーキでの減速と言った楽しみが追加されました。