同級会 2018

小学校の同級会に行って来ました。

2018年9月25日 昼時間帯の集まりでしたので、朝早く家を出発。4時間半のドライブの後は、車をホテルに置いて1時間程松本市内を散策です。会場までの道のは、高校時代の毎日の通学路であったはずですが、あまりにも変貌をとげた市内には、当時の片鱗も残っていません。どうしてここまで変えられてしまったのだろうか、と思う時間でした。

一つの発見は、駅前から「あがたの森」までの大通りには、何軒かの楽器店など音楽関連の店が有りました。松本は才能教育のスズキ・メソードの発祥地ですから、そんな事が関連して音楽が盛んなのかも知れません。それに、セイジ・オザワ 松本フェスティバルの開催地でも有ります。

私の小学校は松本市立新村小学校と言います。でも、もう学校は有りません。跡地には、松本大学と言う私立大学が運営されています。当時の校舎は木造2階建で、横長の建物の左右両端には、小さな塔が配置されていました。今回、お聞きしたところでは、明治時代の建物で重文に指定されている旧開智小学校より少し後に建てられたとの事ですので、かなりの歴史が詰まっていたはずです。

今回の同級会は、当初は女子会として計画されたとの事でしたが、出席された松下先生のご希望で我々にも声がかかったとの事ですが、男性は私だけでした。

どなたが出席されるのか、何人ぐらいだろうか、さらにはどんな老人の集まりなのか、と興味が有りました。会場には、それなりのおばさま達がたむろしていましたが、全く他人の集団でした。

受付には、卒業式での記念写真が置いて有り、まず自分の確認からです。でも、直ぐには分からず、端から順繰りに見ていくと、可愛らしい顔が有り、どうもそれらしい。その瞬間から、会場にいるおばさま達が、その写真の中の子供とリンクし始めました。さっきまでの初対面の顔や身のこなしの中に親しみを感じ、違和感の無い集団に変わっていきます。一瞬で60年を超える事ができる、人間はどうしてこんな凄い能力を持っているのかと、頭の片隅で思いながら。

もう一つ発見が有りました。ロルファー仲間では、苗字ではなく名前で呼ぶのが一般的です。アメリカ発祥だからファースト・ネームは当然なのですが、私達の子供時代には、かなりお互いに名前で呼んでいた事に気がつきました。限られた地域に、同姓が多かったためなのかも知れません。

松下(旧姓)先生は82才との事ですが、私達が短大を出られて最初の生徒だったとの事です。最近はヨガを楽しみ、サッカーの松本山雅FCのホームグラウンドで年間パスを購入して応援しておられるのです。実は、会場に入った時に、チョット雰囲気の違う女性がいると思ったのですが、71才の私達より11才も年上の方だったとは思いませんでした。綺麗に年をとり、人生を楽しまれておられます。

71才は老年と、世の中では言われています。私も自分だけは除外して、その日の集まりは老人会だと思っていました。ところが、60を過ぎてからプロの歌手(ポップス調の演歌だそうです)になり、当日も会の後に仕事があるとの事で、ほんとんど食べ物を口にしない人がいました。あるいは、農家に嫁いでご主人が早くに亡くなった事もあり、自らリンゴ栽培を手広くして稼いでいる人やら。ある男性は白馬まで仕事に出かけ、やむなく今回は欠席であったり。

世の基準では、先生を含めて私達は老年期なのでしょうが、誰も年齢に引きずられていませんでした。これが、今回の最大の収穫です。

出席して良かった。