不整脈 1

私は、不整脈であった。
正確に表現するならば、私の心臓は心房細動と言う病気であった。でも、今は正常に鼓動している。

健康な心臓は、安静時には一分間に60〜100回の規則正しい鼓動をして、からだ中に血液を送り出している。心電図を見ると、単調な波形が規則正しく延々と連なっている。

一方、心房細動の心電図波形は不規則で複雑な波形である。もっとも、健康心臓の様に単調な波形では無いが、当たり前だが延々と連なる事には変わりない。心房細動自体は命に関わるような重症な不整脈では無いが、高血圧、糖尿病、心臓の機能低下、75歳以上の高齢、脳梗塞の既往、僧帽弁狭窄症脳梗塞のうち、一つ以上を持っている人の一部に血栓による脳梗塞の発生率が高くなる、との事である。自分の経験を基に付け加えるならば、心臓および周りの血管が肥大していく様であるが、これは造影剤を注入して心臓の形状を調べない限り、自覚症状としては特に何も無かった。

私が心房細動と診断された時に、真っ先に言われた事は、長島茂雄の様に半身不随になる、と言う事である。指先を挟む様な器具で、鼓動音を聞かされたがそれなりの鼓動音であるし、しろうとには何が何やらサッパリ理解できないまま、血液サラサラの薬(飲むと血液が固まりにくくなり、血栓ができる事を予防する)を処方されて、生きている間はずっと飲み続ける事になった。

でも、現在は心電図は単調で規則正しい波形を示している。 なぜか?
2018年1月に、高周波ホットバルーンアブレーション治療を受けたからです。どんな治療かは、参考資料を見てください。

では、なぜ治療を受けたのか?
今、治療を受けなければ生きていられない、と言う切迫した状況ではありませんでした。また、周囲から、または担当医師から勧められた訳でもありません。全くの自分の意思で、担当医師に紹介状を書いて頂きました。

そんなわけで、これだ、と言う明確な理由は無いのですが、いくつかあげるならば、
⚫ 死ぬまで、血液サラサラの薬を飲み続ける事がなんとなくいやであった。
● 脳梗塞でからだがコントロールできなくなる可能性を、持っていたくなかった。
● 心臓が異常な状態であり続けると、その内にからだのどこかで別な問題が起こるだろうと思った。
● 不整脈と言う、からだのノイズ(雑音)が仕事上の支障になると思った。
● テレビで見た高周波ホットバルーンアブレーション治療が良さそうだった。

参考資料 :
葉山ハートセンター ホームページ
国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス ホームページ