ウォーキング 16

朝のウォーキングは、最初はユックリとからだの状態を確かめながら、ジョジョにからだを温めながら、始まります。

理由の一つには仙腸関節で、特に季節の変わり目にはチョット注意をしています。
仙腸関節は、骨盤の一番後ろに有る逆三角形をした凹んだ部分の仙骨(仙骨に指を置いて、下に滑らせると尾骨に達し、その先が肛門です。)と、その左右の横から前方に湾曲した腸骨との合わせ目です。

骨盤は一枚の骨からできているのではなくて、頭蓋骨と同様にいくつかの骨の集合です。骨盤は上体の荷重がかかり、激しい脚の動きも支えるために、強靭な靭帯で何重にも包まれて、多少はズレて動きますが固められています。

数年前のロルファーに成り立ての頃、解剖の図式を眺めていた時に、もっと仙腸関節が自由になれば、身のこなしに良い影響が有るに違いない、と思いつきました。
私が考えたエクササイズは、仰向け(仰臥 supine)になり、両脚を伸ばしたまま、片側の脚を骨盤の位置から肩の方に引き上げる。もう一つの脚は、同時に骨盤からまっすぐカカトの方に伸ばす。それを左右交互に行う、と言うものでした。最初はほとんど反応が有りませでしたが、しばらくするとかなり動きが出てきたので、調子よく続けていました。

ところが、その内に右の仙腸関節に違和感が出てきて、さらに痛みに変わってしまいました。これはとても大変な事で、座っても立っても治まりません。

その頃は、ロルフィングの先生のTessyのWSが年一回行なわれていて、WSの前後にTessyの施術を個人的に受けられる時間が設けられていました。早速、お願いして右の仙腸関節辺りの施術をして頂きましたが、かなり固まっていた様です。

施術が終わって服を着ている時に、フッと下腹に風が吹き込んだ感触が有りました。
ちなみに、私たちがロルフィングの施術を受ける時は、からだの状態が一番良く確認できるように下着姿です。ですから、ロルファーになるために設定されたコース中は、生徒が互いに施術をし合うので、男性も女性も下着姿でウロウロしています。もっとも、女性は下着と言っても、スポーツブラとか、その様な姿です。

そんな事で、無事に右の仙腸関節の苦痛は無くなりました。Tessyには、その他のからだの変調も、適切な施術で助けてもらいました。

仙腸関節をもっと自由にする、と言う発想は良かったと思っていますが、つい調子に乗って、見境なくやってしまいました。ついやり過ぎ、は気をつけないといけません。

参考資料 :
プロメテウス 解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系