筋膜 5

Fasciaの機能は何であろうか?

Idaの著書、Rolfing、にこんな言葉がある。
As, fascia tone improve, individual muscle glide over one another ・・・・              筋膜が本来の柔らかさ、ヌラヌラさを取り戻すと、筋膜に包まれている筋肉はお互いスライドする事が出来てスムーズなからだの動きを保証する、と言う事である。

分かりやすく、二つの筋肉が交差しているような場所を考えて見ましょう。

例えば、小円筋(Teres minor)と上腕三頭筋、長頭(Triceps brachii, long head)の交差する、肩甲骨(Scapular)の外側。ここの周りの筋肉がお互いにスライドしないとクライアントは違和感や、痛みなどを感じる事になる(筋膜の滑走不全のために起こる現象)。普通はピンポイントでこの場所だけに不具合を感じる事は無くて、もっと周りの組織を巻き込んだ形で、痛みや動きづらさを感じる。

従って、施術自体も最初は広範囲を対象となるのだけれど、この交差部分のfasciaに原因が収斂することがあるため、施術時には意識しておく。Fasciaの触れ合う部分が変質し、硬化するとFuzz(ケバ)が発生し癒着する。

ヨガやストレッチは効果的な自分で行える対処法ではあるが、解消に限界があるので、ロルフィング@は極めて効果的です。この障害が解消すると、筋肉達の触れ合う部分には筋膜がヌラヌラと滑りやすくなっているので、スムーズに身体を動かす事ができる。

FasciaとFascia(筋肉と筋肉)が触れ合う場所は身体に無数に存在するので、ロルフィング®︎の出番である。

参考資料 :
Ida P. Rolf著  Rolfing. P.35
Tessy Brungardt WSノート
Rolfing Unit3 講義ノート