Gaku – Inn – Kou 顎・咽・喉 11

あなたの顎の状態はどうでしょうか。

顎の周りが柔らかくなると、くちびるを閉じている時には、下顎が自然に少し垂れ下がります。従って、下の歯は上の歯より少し後ろにズレますので、上下の歯は噛み合っていませんし、わずかに隙間ができています。
これは、ホホ骨が耳の穴と出会う辺りに有る顎の蝶つがいが緩くなって、下顎がそこを中心に重力に引かれてスッと下がっているイメージです。

もし、くちびるを閉じた時に、ご自分の上下の歯が噛み合っていたら、顎に力が入っていると考えられます。いわゆる受け口タイプです。無意識に、習慣的にからだのどこかが緊張していませんか?

もともとの原因は、精神的な理由かも知れませんし、何か肉体的な理由が有ったのかも知れません。それが今もズッと続いているのかも知れませし、あるいは当初の原因は無くなっていて、顎の緊張がそのままなのかも知れません。

ただ、からだがリラックスしていて、顎だけが緊張している事はまず無いので、顎の緊張、動きずらさが有る時には、肉体のどこかに、あるいは気持ちの緊張が有ると考えられます。

そんな時には、ユックリと顎を緩ませて見ましょう。
やり方は、「Gaku – Inn – Kou 顎・咽・喉 2」を参考にして下さい。

顎は食べ物を噛む、言葉を発する、と言う機械的な機能だけでは無く、舌の動きや首、頭の状態とも密接に関連しています。さらに、首を介して食道などの消化器官、気管などの呼吸機構、そしてそれらを包んでいる筐体(キョウタイ)とも連係して働いていますので、自分のからだの調子を左右する要(カナメ)と言えます。

また、表情の変化とも関係しています。表情が豊かな人と、こわばった表情の人の顎をそれとなく観察し比較して見ましょう。固い感じの顎とこわばった表情、柔らかさを感じる顎の動きと豊かな表情(感情表現)。
地球の過酷な気候変動にも耐えて、人類が生き残ってきた背景には、社会との繋がり、協力し合う性質が大きな要因であったとの説が有ります。はるか昔の私たちの祖先が、柔らかさを感じる顎の動きと豊かな表情を獲得した事で、社会が生まれ、今の私たちが存在している。

そして、動きに制約が無い柔軟に動く顎が、私たちの未来を築く、と言うのは言い過ぎでしょうか。