Gaku – Inn – Kou 顎・咽・喉 5

顎の運動も4年目になると、かなり自由になります。
ただ、寝起き時は多少顎の動きがスムーズではありませんし、顎を大きく動かす時にはカチカチと言った音がします。

顎が自由になったので、口元やホホもスムーズには動きます。
くちびるを尖らせたり、横に広げたり、それと同時に左右に動かしたりと、今は顔全体が抵抗無く動きましすので、流行りの「顔ヨガ」を行なっている様なものです。

そうこうする内に、ホホ骨の前付近が凹んできていました。ホホ骨から顎にかけて細くなってきた様に思います。美容の事は分かりませんが、これがいわゆる「小顔」と言う事なのかもしれません。

ホホや顎が抵抗無く動く事は、豊かな表情につながります。もっとも、私の表情が豊かになって、親しみ易い雰囲気がかもし出されているかは、良く分かりませんが。

ポリヴェーガル理論のステファン ボージェス(Stephen W. Porgies)は、哺乳類と「社会的関わり(親しみ易さ)」についてこんな事を言っています。
The mammalian vagus is neuroanatomically linked to the cranial nerves that regulate social engagement via facial expression and focalization.
哺乳類の迷走神経は、神経解剖学的に見て、顔の表現と声を出すことによって社会的関わりを制御する脳神経とリンクしている。

人類は、ステファン ボージェスが提唱する系統発生シフトの第三ステージが哺乳類の中で最も進化していると言う事になります。ただし、より社会性を備えた哺乳類が人類なのだ、と言うには今の世界情勢はチョット殺伐としていないでしょうか。今こそ、柔らかな顎、に象徴される社会性が必要とされるのではないでしょうか。

チョット意外な観点からですが、40万年前の話です。
当時、ほぼ同時代に生存していたいずれも人類の祖先であると言われるホモ・サピエンスとネアンデルタールの内で、なぜホモ・サピエンスが生き残って現在に至るのか、と言う点でも、「社会性」がキーワードです。ネアンデルタールの方が、脳の容量は多く、からだがガッチリしていたのに、華奢なからだで力もひ弱なホモ・サピエンスが過酷な氷河期をなぜ生き残ったのか。

消費エネルギーの少ない方が生き延びた、と言う説もある様ですが、NHKの番組では、ホモ・サピエンスは集団生活(社会生活)をしてたので生き残った、との話でした。

顎の動きから始まり、社会との繋がりまでに、話が進んでしまいました。

参考資料 :
The polyvagal theory : phylogenetic substrates of a social nervous system Stephan W. Porges
NHKスペシャル 人類誕生 「最強ライバルとの出会い そして別れ」2018年5月13日 放映