結合組織 2

追記 : 2018/08/03

改めて読むと、何を言いたいのかよく分からない文章でした。自戒のために、削除せずにこのまま掲載します。

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からだについて考える場合、脳や心臓は実物を見た事が無くてもイメージが明確だし、どこに有るかも分かる。働きは複雑だがそれなりの説明は誰にでもできる。それでは、結合組織はどうだろうか。からだのどこにでも有るものだが、そのためなのか逆にイメージがしずらいし、機能も多岐に渡っていてつかみどことが無い。

いくら結合組織(connective tissue)は大切ですと口にしても、これではみなさんに分かっていただけない。

では、どんな働きをしているのだろうか、あえて特徴を切り取ってみる。
生命の最小単位は細胞(call)で、細胞が集まって組織(tissue)となり、色々な組織が組み合わさって器官(organ)をかたち作る。それらの細胞の集合や組合せを可能にして必要な形を保っているのは、結合組織(connective tissue)である。また、一つの細胞は細胞核(cell nucleus)、核小体(nucleolus)、核膜( nuclear membrane)、細胞質(cytoplasm)、糸粒体(mitochondria)、細胞膜(cell membrane)等々からできているのだが、これらが寄り集まり、生命の最小単位として存在できるためにも、結合組織が働いている。

一方、私たちのからだは、心臓、肺、肝臓、腸などの器官がほぼ定位置に有る。結合組織がハンモックのようにそれらを支えているので、激しい運動をしても心臓がお腹に移動する事は無いし、多少のズレは直ぐに解消する。ズレたりズレが解消する時には、他の臓器と擦れて傷つかないように、衝撃を和らげたり、摩擦しないようにスルスルと動かなくてはならないが、これも結合組織のなせる技である。

次に、骨や筋肉に目を向けると、骨格筋の最小単位は筋原繊維(myofibril)であり、筋原繊維を筋内膜(endomysium)が束ねて一定の太さにし、それらをさらに筋周膜(permysium)で束ねて馴染みのある筋肉(muscle)ができあがる。外側を筋膜(fascia)で覆われているが、筋内膜、筋周膜、筋膜は結合組織でできた鞘である。一本の筋原繊維ができるためにも、結合組織の働きが有る。筋肉の形を保ち、筋肉がお互いに擦れ合わないようにスルスル動けるのは結合組織のおかげである。そう言えば、筋間中隔(intermuscular septum)も結合組織です。例えば、大腿部を見ると、前側に大腿四頭筋(quadriceps femoral)、後方にハムストリングス(hamstrings)、内側に内転筋(adductor)があるが、グループ単位でseptumで仕切られています。

骨は骨膜(periosteum)で覆われており、関節包(joint capsule)でバラバラの骨はお互いに連結している。これも結合組織であるし、筋肉と骨が連結しているのも結合組織の役割である。

骨格と筋肉および内臓が収まっている私たちのからだは、皮膚で外界と隔てられているが、皮膚の直ぐ内側には浅筋膜(superficial fascia)があたかもボディスーツのように全身を覆っている。柔軟で、弾力性に富んで破れにくく、引っ張り力にも強いため、からだの形が保たれている。この筋膜は結合組織なのである。

さらに、神経や血管をからだのその場所に保ち、保護しているのも結合組織なのです。

このように、構造体としてからだの隅々までに行きわたっているのが、結合組織であると言えます。

従って、結合組織を表現する言葉として、遍在する(どこにでも有る、ubiquitous)、縛る(bind)、充填する・接着する(cement)、結ぶ(tie)、覆う(wrap)、締める(lace)、包む(envelop)、などが使われる事になる訳です。

It binds specific cells into tissues, tissues into organs, organs into systems, cements muscles to bones, ties bones into joints, wraps every nerve and every vessel, laces all internal structures firmly into place, and envelops the body as a whole.                  from Job’s Body

参照資料 :
Deans Juhan著.  Job’s Body   A Handbook for Bodywork
Ida P. Rolf著 Rolfing
Rolfing Unit1 テキスト